鬱でなくても外出が嫌になる大雨の中、精神科へ2度目の通院。
今日はいよいよ心理テストである。
どんな結果が出るのか。不安よりは期待の方が大きい。
一番身近で、一番不思議な存在である自分。
その謎が、科学の力で解明されるとすれば面白い。
静かな待合室で待つことしばし、臨床心理士の先生に呼ばれ、「心理室」と書かれた狭い部屋に入った。
先生とは初対面だったので、前回と似たようなことをまた長々と話した。
そして、先生はおもむろに何種類かの冊子を取り出し、机に並べた。
ひとまず数種類のテストを実施し、ADHDかどうかの判定を行う。
もしADHDの疑いがないということになれば、追加的なテストを実施するとのことだ。
◇
今回実施したのは以下のテストだ。
- MMPI(ミネソタ多面人格目録)タイプA
- SCT(精研式文章完成法テスト)
- CAARS 日本語版(自己記入式・観察者評価式)
MMPIは1940年代にアメリカで開発された伝統ある心理検査で、鬱、統合失調症などをある程度検出できるという。
素人考えだが、おそらくADHDの可能性を直接検査するものではなく、どちらかというと鬱かどうかの診断に用いるのではないか。
テスト内容は、短文の質問に「はい」か「いいえ」で答えていくという単純なものだが、問題数が非常に多い。簡易検査でも383問、フルに実施すると550問にもなる。
SCTは、知能、性格、意欲、興味関心等、トータルな人間像を把握するためのテストだそうである。これも100年前後の歴史を誇る有名どころのテストのようだ。
「文章完成法テスト」とあるとおり、文章の書き出しだけが与えられており、残りを自分で好きに完成させなさい、というテストだ。
たとえば「春になると______。」という文章があり、これの下線部を自由に埋める。
大喜利か!
……と当初は思ったが、下線部は結構長く、50文字ぐらい書かないと恰好がつかない。思ったより大変なテストだ。
ウェブ上の解説を読むと「表現や筆跡などを通じ、生の印象を得ることができます」だそうである。
やべー、汚い字で書いちゃったよ!
……まあ、そういう人間ということで。
CAARSは、息子がハマっているディズニー映画……ではなく、大人のADHDを判定するためのテストだ。
今回の通院目的からすると、これが本命のテストということか。
これには「自己記入式」と「観察者評価式」の2種類がある。
質問の内容は似通っていると思われるが、ADHDっぽい本人が記入するか、その人の近親者が記入するか、という違いがある。
今回は両方実施することになった。
観察者評価式のほうは妻が書いた。
怖いので記載内容は見ていない。
質問は各66問あり、それぞれの質問に対し「当てはまる」から「当てはまらない」まで4段階で回答する。
◇
以上のような、非常にボリュームのある心理検査をドサッと渡された。
1週間後に提出とのこと。
精神症状によっては、これだけでものすごいプレッシャーになりそうだ。
しかし「自分を解明する」ということに興味津々の私は、問題用紙を持ち帰り、すぐさま回答に取りかかった。
2時間ぐらいかかったと思うが、1問も飛ばさずに回答した。
できれば今すぐ採点してもらいたい。
しかし非常勤の臨床心理士は週1回のお出ましらしく、どんなに急いで提出しても採点は次の土曜日。そしてその1週間後、つまり今日から2週後の土曜日にようやく結果を聞けるとのことだ。
いやードキドキするな!
合格発表みたいだ。
ADHDじゃなく、すんごい病名がつくかもしれないが。