一見すると幸せそのものの親子でも、その陰には親の深い苦悩がある。
世の中そんなものだと思います。悩みのない子育てなどないのでしょう。
そうは分かっていても、あまりに問題を抱えこみすぎて、目前の「この一日」を乗り切るのが辛い。
それが私と妻の現状です。
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妻はSLEという持病と闘いながら息子を妊娠しました。
息子は31週で体重1434g、超低体重児としてこの世にデビューしました。
出産後、妻は双極性障害という精神的な病を新たに抱え、SLEも悪化しました。
緊急入院で「もう妻とはまともに会話できないのだ」と絶望した頃もありました。
そんな中、息子は常に「親思い」でした。
分娩は初産とは思えない短時間で、夜泣きは少なく、ミルクはよく飲み、保育園への順応も問題なし。
低体重ということで発達外来にも通いましたが、通う意味があるのかと思うほど指摘事項はわずか。
4歳ごろまで、息子のことで悩んだ記憶はほとんどありません。
極論すれば、保育園の送り迎えさえ調整がつけば問題ないという日々でした。
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しかし、妻の体調が最悪期を脱したころ、今度は息子がポツポツと問題を抱えるようになりました。
単なる個性、個人差だと思っていましたが、小学校に入るとそれはいよいよ無視できなくなり、学校から個別に呼び出されることも出てきました。
そして2年生の春、 「ADHD不注意型」との診断が下ります。
一般的な子育てに加え、障害と折り合いをつけるという新たな課題を突きつけられることになりました。
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ADHDの原因は養育環境にあるわけではない。
これはどの本にも書いてあることですし、医学的には真実なのでしょう。
しかし、症状を抑えるために始めた新たな取り組みは、見方を変えれば「今まで足りなかったこと」でもあります。
これまでもできる限りのことはやっていたつもりでしたが、親としての努力が足りなかったのではないか。
障害のことを調べれば調べるほど、親としての不甲斐なさに心が痛みます。
親の気持ちを知ってか知らずか、息子の気持ちも揺れ動いているようです。
これを書いている今(2018年6月)、息子は母親にベッタリです。別れるのが嫌で登校できない日もあります。
息子の気持ちに応えたいと思うものの、身体がついていかない妻。
それを助けたいものの、一定時間は会社にいないと給料をもらえない私。
お互いがギリギリのところで踏ん張り、時には自分の辛さをぶつけ合いながら、何とか一日の終わりを迎える。そんな毎日です。
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数ヶ月前に妻がブログを始めましたが、「母親視点」だけではなく「父親視点」の記事もあれば、同じようなことで悩む方の参考になるのではないか。
いや、俺にも語らせろ。もう抱えきれない。
そう考え、このたび、妻のブログの「B面」として本ブログを開設しました。
愚痴ばかりではなく、ADHDへの対処法など実用的な情報も織り交ぜていくつもりですので、「A面」とあわせてお読みいただければ幸いです。